静岡・浜松障害年金相談センター

【障害者雇用で就労中】脳腫瘍による高次脳機能障害で障害厚生年金3級を受給できました[22807]

相談者：女性（40代）／障害者雇用で就労中

傷病名：脳腫瘍による高次脳機能障害

決定した年金種類と等級：障害厚生年金3級

支給月から更新月までの総支給額：約521万円

決定した年金額：約58万円

ご相談時の状況

会社で倒れ、脳腫瘍が分かりました。見た目で普通の扱いをされますが、日付がわからない、段取りができない、帰宅中にどこにいるかわからなくなるなど支障が多く、仕事は配慮がないと難しい状態です。障害をオープンにせずに働いたことがありましたが、発病前は普通にできていた慣れている仕事も全然できなくなっていました。ご自身で年金事務所に行き、説明を受け、必要書類も貰ってきましたが、病歴・就労状況等申立書の作成が自分には難しいです、とアイアールにご相談くださいました。

相談から請求までのサポート

書類のやりとりで手続きを進めていきましたが、ご本人より「家庭の事情で書類の返送が遅くなります」と何度かご連絡いただきました。無理のない範囲でできるだけ早く進められるよう、工夫して対応させていただきました。今回の請求のポイントで印象的だったのは、請求する年金の種類について、窓口により見解が分かれたことです。初診日は厚生年金加入中だったのですが、同月の途中で国民年金に変わりました。最初に相談した年金事務所では「初診日時点で厚生年金なので、障害厚生年金で請求できます」と聞いていましたが、他の窓口では「月末が国民年金なので、障害基礎年金での請求となります」と言われ、他のところにも確認しましたが同じ回答でした。請求時は、どちらでも受付してもらえるよう、2種類の年金請求書を提出しました。

結果

審査の途中で返戻があり「厚生年金期間中の初診日と認められた為、障害基礎年金の請求書をお返しします」という内容と、「高次脳機能障害の程度・症状について、診断書の追記を医師にお願いしてください」という内容でした。返戻対応後、遡及分も含めて障害厚生年金3級が決定しました。手続き開始から決定まで、通常と比べて倍以上の時間がかかりましたが、今回については一つずつ丁寧に進めたことが良い結果につながったケースでした。障害年金の受給と無理のない就労で、少しでも安心していただければと嬉しく思います。