静岡・浜松障害年金相談センター

【情報提供】化学物質過敏症の方より

化学物質過敏症の方（アイアールでサポートさせていただき、障害年金を受給されています）より、
貴重な情報をいただきました。
ご本人の許可を得ておりますので、そのまま掲載させていただきます。
さまざまな症状でお困りの方の参考になればと思います。

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▌化学物質過敏症 -MCS (Multiple Chemical Sensitivity) による生活への制限と弊害

肺や心臓の痛み・頭痛・吐き気・倦怠感・めまい・下痢など臭いや成分の種類によって引き起こります。
様々な対策・警戒をし、外出はほぼ最低限としていますが、
それでも吸ってしまった場合は、基本的に肺や心臓が苦しくなり、数時間ほど安静にしなければなりません。

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▌症状が出る化学物質や症状例

●店内の空気中、歩行者から漂う香水･整髪料･柔軟剤などの香り（マイクロカプセル等）
●店内の商品（おにぎりなど陳列されている時、店員がハンドクリームなどをつけていた場合）
●店内の商品（店内が換気されておらず、歩行者の香水や店内の洗剤などの商品からの移り香がある場合）
●歩きタバコ･外の喫煙所から漂う煙（主に肺の痛み）
●湯沸かし時のガス臭･ガソリンスタンド･灯油（シャワー時は灯油なので風呂場窓は全て閉じている状態です）
●宅配便･通販のダンボールに付着した、倉庫の臭いやホコリ、配達員による香水や車内芳香剤（配達員によります）
●他人の体臭（人それぞれ･タイプによって、強く肺･心臓の痛みが引き起こります）
●男性向けの整髪料･車内芳香剤の移り香･香水（主に吐き気･頭痛が引き起こります）
●外でなにかを燃やしている時などの噴煙
●農薬・肥料・花火・火薬・ゴミ収集車・ディーゼル車・排気ガス
（ディーゼル車が通りそのガスを吸ってしまった際、その場で気絶したことがあります。）
●化粧品全般・ハンドクリーム（無添加・無香料のもの・化粧水･保湿剤などは一部例外）
●ホコリ全般（古い書物・古い民家などの微粒子のホコリになるほど痒みや喘息が引き起こる）
●なにかしらのストレス･精神ダメージや精神不安や、これらのような文章を書いている最中
（洗剤や臭いについての文章や話をする場合でも、脳が想起する為か、特に肺が痛くなり非常に息苦しくなります。）
●マジックペン･マニキュア・接着剤などのシンナー系統（場合によっては特定のラバー製/動物皮、製品についた工場の臭いなど）
●インク臭の強い印刷物（刷りたての広告ポスターや、食べないようにしている”カップ麺”などはラベルの印刷インクが、熱湯で気化し、吸い込み肺痛となります）
●特定の果物（みかんは大丈夫ですが、バナナやデコポンなど品種によってダメなものがあります）
●特定の植物（金木犀などニオイのある植物　/近辺に乱立していた為、市にお願いして伐採してもらったことがあります）

※上記のような化学物質・臭いを感知した場合、それ以上吸わないよう、
息を止めながら移動することが必要です。さらに移動が不可能な場所の場合は避難する必要があります。
購入した商品のパッケージや、通販のダンボールなども警戒しなければならず、
すぐにダンボールを別所に置いたり、パッケージをすぐに外して、商品を別にして食べる必要があります。

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▌日常生活への著しい制限

●ほぼ全ての出勤する仕事が厳しい状態です
外や他の施設や室内で吸った臭いの種類で症状は様々ですが、基本的に倦怠感や心臓や肺が痛い状態となっています。

●うかつに換気することができない
近隣アパートの洗濯物、駐車された車などからの排気ガス･芳香剤の臭いが部屋に侵入、非常に屋内が危険な状態に陥ります。
いつ入ってくるか分からないという都合上、外に車などが全く存在しない深夜などにしか、換気することができません。
その為、疲れない頻度で床･机･壁･天井を拭いたり、エアコンと空気清浄機数台を清潔に保ち、それらを用いてコントロールする必要があります。

●バス電車タクシー、他人の車にうかつに乗車できません
この症状になって以来、リスク回避の為、現時点でバス･電車に乗車していません。
実母は私の症状に完全な理解がある為、化粧品･洗剤･芳香剤がなく、母の無臭での車移動は基本的に安全です。
その他の車は、ほぼ厳しいといえます。仕方なく乗車し、蕁麻疹などが酷く発症するケースがありました。

●専用のマスクや帽子の着用が必要になります
常に排気弁付き科学物用マスク（その上に高密度マスク）を装着して外出しなければなりません。
髪の毛は、たとえ外であっても空気中にある臭い･排ガス･歩行者の柔軟剤や香水などを吸着してしまいます。
付着した自分の髪の毛から症状が暴露してしまいます。その軽減のためニット帽を装着しています。
また、そよかぜクリニックに立ち入る場合、全員がその問題の観点から「髪の毛用のキャップと靴下交換」が強制させられています。

●別所の座席や背もたれにも、常に警戒しなければなりません
万一に、別所の座席に座る場合などは常に警戒しなければならず、
座席や背もたれに他人の洗剤･柔軟剤･汗が極度に付着している為、
持参した紙やシートなどを敷かなければなりません。
ズボンなどに付着した場合、自宅に戻った場合にそこから部屋に付着してしまう恐れがある為、
帰宅時には基本的にシャワーを浴び、着替えなどを徹底しなければなりません。

●洗濯洗剤、食器洗剤、髪・体石鹸、歯磨き粉なども無香料無添加の体で検証したモノを使用しなければなりません
検証や探す時間に2～3年かかり、貯金も費やしました。
シャボン玉せっけんなどの無添加、無香料の洗濯石鹸やハンドソープ、歯磨き粉を使用するようにしています。
この症状においては人によるそうなので、自分が試して大丈夫なメーカーのものの使用が強制されます。
除菌アルコール、消臭スプレーなども良いものとダメなものが顕著に分かれます。
今後悪化し、なにかがダメになっていくケースも考えられます。
洗濯・食器洗いと極力離れる為、現在は食洗機･乾燥機を用いています。

●押入れなどホコリ･すきま風の部分は封鎖しなければなりません
押入れなどはホコリが溜まったり、古い微粒子のホコリとなりやすくトラブルとなりました。
その為、すきま風などのホコリが出てこないよう全てアルミのシートで覆い隠し、全て封鎖した状態としました。

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▌食生活への厳しい制限

●そよかぜクリニック様（外来診療は令和5年4月いっぱいで終了されています）の助言により、サプリメント各種と、ご飯･パン･大豆･鶏肉･野菜などを中心とした生活です。
香料のあるものは極力飲食しないようにしています。ジュースなどは基本的に減らし、水やお茶･玄米茶などにしています。

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以下、アイアール追記：専門クリニックの動画も教えていただきました。

https://www.youtube.com/watch?v=pmvlBkKqrtI

そよかぜクリニック様の外来診療は令和5年4月いっぱいで終了されています

（5分版の動画です 25分版のものもあります）